「長生橋の花火」の絵葉書コレクション
花火の街、長岡のシンボルといえば『長生橋』
「ナイアガラ大瀑布と正三尺玉」の同時打ち上げなど名物花火ですが、昔は『長生橋の花火』と呼ばれていたほど長生橋と長岡花火は密接な間柄でした。
長岡花火の絵葉書といえば『長生橋と長岡花火のコラボ』でした。
そんな戦前の『長生橋の花火』の貴重な絵葉書コレクションをご案内します。
「長生橋の花火」の絵葉書
水島 爾保布の絵葉書
数多くの長岡の日本画を描いた画家水島爾保布が描いた長岡花火大会。
奥に架かっているのは二代目の長生橋!?

出典:長岡花火大会 水島爾保布(長岡市立図書館所蔵)
吉田初三郎の絵葉書
大正から昭和にかけて活躍した鳥瞰図絵師「吉田初三郎」が描いた長岡花火の絵葉書。
日本一長岡市大花火 吉田初三郎畫伯筆
實尺直徑三尺玉(目方九十貫玉ノ開キ徑二百間)
同二尺玉・尺玉
仕掛・スターマイン・等數千發 天下の美觀・驚心駭目
八月五日・六日 晝夜舉行
絵葉書に書かれてる文字を読み解くと──。
實尺直徑とは実の直径の意味で当時から正三尺玉だったことがわかります。
二尺玉、尺玉と仕掛・スターマインなど打ち上げ数は数千発で、現在と同じように綺麗なだけでなく、圧倒的で感動的な美しさがあったようです。

出典:日本一長岡市大花火(長岡市立図書館所蔵)
戦前の花火大会は、8月5日・6日の昼と夜に開催(八月五日・六日 晝夜舉行)されていました。ちなみに、8月5日・6日に開催された長岡花火は昭和10〜12年しかありません。
三代目長生橋が竣工したのは1937年(昭和12)10月12日なので絵葉書は完成前に描かれたものなのかも!?

出典:日本一大煙火(長岡市立図書館所蔵)
小竹コレクションの絵葉書|長生橋
小竹コレクションとは石油業界で活躍した小竹忠三郎氏(柏崎)が30年以上にわたって収集した約 10 万枚以上の絵はがきのコレクションです。
主に明治末期から大正期にかけての「町並み」「風俗」「自然」「事件」「報道」などの全国各地の名所絵はがきで、新潟県内の5,231枚が柏崎市立図書館に寄贈されました。
柏崎市のホームページは小竹コレクションの一部が閲覧可能で長岡市の分類では、数多くの長生橋の絵葉書をみることができます。
絵葉書:長生橋の花火
木製の長生橋の橋上から多くの人が仕掛け花火場を見学しています。
桟敷席から見た長生橋。今と違って桟敷席は長生橋の下流にあったようです。
(出典:小竹コレクション絵はがき 柏崎市立図書館所蔵)
昭和初期の長岡花火を写した貴重な写真の絵葉書。信濃川に屋形船が浮かんでるように見えます。
当時の桟敷席から見た花火と思われます。信濃川の水面が反射しています。
(出典:小竹コレクション絵はがき 柏崎市立図書館所蔵)
絵葉書:長生橋
小竹コレクションには長岡名勝として数多くの長生橋の絵葉書が残されていて、長生橋が長岡の一大名所だったことがわかります。
絵葉書には、牛車や人力車が木製の長生橋の上を走っている当時の様子が写し込まれてます。
出典
古い長岡花火の情報を調べるときは長岡市立図書館
- 長岡市立図書館(公式サイト)
- 小竹コレクション絵はがき(柏崎市立図書館所蔵)