2025年の長岡花火大会で良い点・悪い点の総まとめ|取説目線の備忘録
2025年の長岡まつり大花火大会も大盛況で打ち上げ終了。
長岡花火が終了したあとは、SNSに#長岡花火のタグで多くの花火写真が賑やかにシェアされました。
長岡花火が終わると、色々とあったことをすっかり忘れて『今年もサイコーだった!』
となってしまうので備忘録として良かったこと、悪かったことを個人的主観でまとめておきます。
2025年は土日開催だったので、最高の混雑度と想定できます。
2025年の花火観覧会場図

出典:長岡花火公式ウェブサイト
2025年の観覧席は大きな変更はなくマイナーアップデート。
- ✅ B会場 陸上競技場内イス席
- フィールド席をイス席の指定席(3,500 席)に変更
- ✅ B会場 車いす席
新設されました。 - ✅ てくてく前ブロック指定席
北エリア席(有料自由席)の一部を、てくてく前ブロック指定席に変更
チケットの変更事案
「記名式」の観覧チケット
転売対策として観覧チケットに購入者の氏名が印字されるようになりました。
新たな転売対策として実施したのが「記名式チケット」
観覧チケットに購入者の氏名が印字されるようにしてことでメルカリで販売ができなくなりました。
その結果、転売の流れがチケジャム、チケット流通センターになっただけという、チケット販売サイトにしてみると花火財団のおかげでビジネスが拡大した皮肉な結果となりました。
「記名式チケット」は事務方の手間が異常に増えたにも関わらず、転売対策としての効果は薄かったようです。
記名式チケットは印刷、発送が手間になったことでチケットが届くのが以上に遅く、SNSでは不安視する声もたくさんありました。
当日、本人確認もほぼ実施されないまま、誰も得しない無駄なコストがかっただけの悪い点でした。

出典:長岡市民先行販売パンフレット
取説
長岡まつり大花火大会はココが変わる!
観覧チケットの高額転売
今年も観覧チケットは、定価の何倍もする価格で転売されていました。(例年通り)
転売サイトのトレンドは「チケジャム」
記名式チケットでメルカリへの出品が制限されたことでチケジャムに多くの転売チケットが流れました。
記名式チケットの販売が可能なチケジャムでは、観覧チケットのリクエストも可能で席種・価格を指定したリクエストでチケットを購入者したいひとも多かったです。
リクエストに関しては、主催者は何もしないそうです。
長岡市の転売対応
今年も情報収集しながら対策……🫠
「いろいろな関係者と力を合わせて 情報収集しながらさらなる対策を考えていきたい。」
引用:BSN新潟放送
── 磯田 長岡市長
長岡花火財団の対応
お手上げ。
だそうです。
転売サイトに対してもデジャブーのような「言ったけどダメでした(終)」と2024年の繰り返し🔁
「これ以上のことはできない状況」
── 長岡花火財団 戸田幸正 事務局長
観覧チケットのリセール
長岡花火の日に用事などで購入した観覧席チケットが不要になった時にときに再販売できるシステムが公式祭販売(リセール)。
長岡花火のリセールは、チケプラTrade が販売を委託されて実施されました。
出品された観覧席チケットは1日1回抽選が行われて当選者が決まりました。SNS界隈では「全然、当選しない…。」とのことでした。
また、当選しても出品者が2日以内に返送しないとキャンセルされた残念な人もいました。

出典:チケプラTrade
リセールのシステムとしては、抽選のために公平で良かった点です。
残念だったのはリセールのシステムの周知が遅かったことがチケット転売に流れた要因のひとつと思われます。
長岡市のふるさと納税
長岡市のふるさと納税でベンチ席とマス席の観覧席が登場。
ベンチ席は10分で完売、マス席もあっという間に完売しました。
ベンチ席は当たりハズレが大きいのですが、長岡市の用意したふるさと納税の観覧席はいい場所でした。
宿泊付き観覧席も数量限定で追加されました。
クラウドファンディングの実施
復興祈願花火フェニックスは「みんなで上げようフェニックス!」をキャッチフレーズに打ち上げ費用を募金で集めていますが資金が不足してるらしく、NPOフェニックスが資金集めにクラウドファンディングを実施。
目標:15,000,000円
達成:18,926,500円(達成率126%)
目標額は、昨年の5,000万円よりもかなり下方修正されたことで目標額を達成しました。
ただクラファン期間中は、あれだけ「支援!」を連呼していたのにクラファンが終了したら感謝も終了で相変わらずの資金集めの時だけ更新。
せめてフェニックス花火の打ち上げの前後に一言あってもいいと思うけど…。
イオンの屋上観覧席
12時間以上前から列ができていたとか…。
朝5時で完売⁉️
駐車場の変更ポイント
公式駐車場の受付システム
すべての公式駐車場が事前予約制・有料化になりました。
申し込みには観覧チケット(受付コード)が必要で難易度が上がりました。
事前予約になったことで、早朝からの駐車場待ち渋滞が緩和されたことで地域の影響が減ったと思われます。
申し込み1件で1台だったことで2台の車で観覧したいケースなどでは別途、駐車場を探す必要がありました。
民間駐車場の料金
土日開催のこともあって民間駐車場は強気の料金設定。
3万円を超す駐車場も珍しくなく、長岡花火は地元民にとって収益イベントの装いでした。
開催日が近くなると、例年の相場の駐車場が増えて最終的には、いつも通りの価格で落ち着きました。高額すぎる駐車場は、土壇場で予約キャンセル → 乗り換えされて収益にならないところもありました。
長岡花火のプログラムの変化
白菊の煙火目録
長岡花火は「競技花火ではない」という理由で、花火師(煙火店)の名前を公表していませんが2025年の煙火目録に「嘉瀬煙火工業」の名前が掲載されました。
長生橋のナイアガラ2年連続の中止
2025年も長生橋の長寿命化の補修工事により長生橋のナイアガラ花火が2年連続で中止。
正三尺玉と長生橋のコラボは長生橋をレインボーカラーでライトアップされました。
2025年で長生橋は米寿。
長生橋を愛する会によって「長生橋米寿88歳誕生祭」記念イベント企画が行われています。
復興祈願花火フェニックス
戦後80周年の節目として、フェニックス花火の冒頭、Jupiter が流れる前に静かに白い花火が打ち上がる演出。
SRな型物花火の『ブルーフェニックス🌾』も打ち上がりました。
ドローンの演出⁉️
花火大会の後に、ドローンによる演出が行われました。
花火プログラムに組み込むことには慎重(高見理事長)のようですが、ドローンのフェニックスが羽ばたく長岡花火も遠くないかも…。
ドローンを使ったエンタメ感も演出していくことで長岡花火が「慰霊と復興のエンタメ花火」になっていくのかどうかは花火財団次第です。
ちなみにですが2025年はドローン会社(レッドクリフ)からの提案で無料で行われたようです。
長岡花火のメディア報道
誰のための長岡花火?
新潟日報の「誰のための長岡花火か?」が盛り上がり。
長岡花火は誰のものでもないんだけど、長岡花火についての思惑が見え隠れして興味深かった。

出典:新潟日報デジタルプラス
慰霊と復興の長岡花火!?
SNSをみると長岡花火は、慰霊、復興、平和への祈りが込められていることを知っている人が増えてきたことはいいことなんだけど、長岡花火のはじまりは長岡空襲の慰霊・復興!
と、長岡まつりのはじまりと長岡花火のはじまりを混同している人も増えていきた。
長岡花火の歴史は戦後から始まったと圧強めに思っている。
今の長岡花火は慰霊と復興をストーリー化したことで、長岡市民が戦後の長岡まつりのはじまりを長岡花火のはじまりと思い込んでいる。
長岡花火ドットコムでは、慰霊と復興の先にある長岡花火の歴史をお知らせしていきます。
長岡市民が見れない長岡花火?
長岡の人口は約26万人で長岡花火の観覧席は34万席。
その観覧席の約 90 %を市民先行で販売しています。それなのに長岡市民が見れない理由は…。
高倍率の観覧席に応募して外れてるだけ。
主催者が抽選倍率を公開して当たる席で応募してと呼びかけてもダメ。外れたら「長岡市民が見れない長岡花火」と文句を言ってくる自業自得の図式。
長岡市民が見れないワケではありません。
さらに長岡市民が「長岡花火は慰霊と復興」=市民の花火という図式で思い込んでいるので、観覧席にハズレると「長岡市民が見れない長岡花火なんて意味ある?」と謎理論を言い出す人も少なくありませんでした。
「税金払っているのに!!」とさらに謎な文句を言う人も⁉️
ちなみに長岡花火では税金、助成金は一切使っていませんので市民の方はご安心(冷静)を。